金の価格が1184ドルで(一トロイオンス)底入れしているように見えます。9月20日のNY金は1211.90ドルで最近の安値周辺から脱却し始めたように見えます。私は専門家ではないので、トレンドまでは言及するチカラはありませんが、今年の1月上旬の1386ドルあたりから下げてきた金価格が底入れしているように見えるのです。

なぜ? 金価格の動向は私ごとき凡人にはわかりかねますが、また屈折点を折り返したからと言って、いちいち説明できるものではないですが、ドルの堅調が、史上最大の金融緩和からの出口戦略として適正に(引き締め気味に)運用されてきたから、ドルが強よばってきたからではないでしょうか。FRBの実行力がものを言ってきたから、ドルが強めに金が弱めにこの一年間推移してきたとも言えそうです。

振り返ってみますと、1月高値から金はドル建てで14%程度下落しています。一方東証での、金ETFは9%ほどの下落です。なぜ金ETFの方が値下がりが少ないかと言えば、多分その間に円がドルに対して6%ほど下落しているからでしょう。円ドルにパリテイーが働くので、日本の金価格をわかりにくくしていると思います。ドルで取引できない金をあれこれ言っている日本、ローカルの風土丸出しですね。

考えてみれば、ドルを片手に、NYの金取引銀行で 金一オンスの価格を確かめながら投資できれば、投資ギャップは埋まって、取引が公正になるのです。つまり「いちぶつ一価」に近づくのです。現実にはっせいしているギャップを放っておいて金が安いとか高いとか言い募っている人たちや機関はまだまだローカルの地位から抜け出せないのでしょう。サマーセイヴィングタイム(夏時間)も導入を議論するなら、取引上の金貨の標準化もついでに議論してみてはいかがでしょうか。

そして、あれこれ考えているうちに、金現物と金ETFはもしかして買い場なのかなとか、ドルの価値も相対的には、そろそろ天井に近いのかな、など思い及ぶのであります。円高に転ずるのなら2018年1月ごろの106円あたりが当面の目標円ドル相場でしょうか。当たるも、当たらぬも八卦ですね。笑