先々週のこと、土曜の午後4時過ぎ、新潟競馬場が沸いた。競馬ファンならだれでも知っている、現在JRAでただ一人の女性騎手藤田菜七子さんが旧来のレコードを破る35勝目を挙げたのです。男女平等の時代、女性蔑視に神経質な現代社会では、さすがに競馬の騎手は男の仕事であるというのが通説。腕力とか筋肉を使う仕事だから、男女の差はもろに効いてくる。その中で、男性と同じ訓練を受けて競馬学校を卒業した菜七子さんには多くの注目が集まる。

彼女は名実ともに男女平等を実践することができる、最適モデルにならんとしているのです。菜七子さんは女性ならではのソフトな乗り方で、馬達には好かれていると思う(あくまで想像です)。特にスタートがうまくて、逃げ馬に乗せたらなかなかの絶品です。馬としても美人が背中に乗ってくれば悪い気はしないだろう、と思います。この日、彼女は新潟12レースで2番人気のセイウンリリシイという3歳馬で完璧に逃げ切った。あっぱれな騎乗ぶりであった。

次の日曜日もマルーンエンブレムという馬で36勝目を挙げた。そして、先週も叉勝って37勝。2年前、府中の観覧席で「ナナコがんばれ!!」と声を張り上げ、応援して周囲の競馬ファンの注目(もしくは顰蹙)を浴びた私ですが、そのときは馬券は握りしめていましたが、今回は馬券は縁がなかったのですが、やはり勝ってもらうとうれしいのです。たった一人のJRA現役女性騎手なので、いつも人気があり、支持者もたくさんいます。そのうえ、美人で一生懸命な態度、人気が出ない方がおかしいとおもいます。ただ、武 豊 や ルメール騎手のように、強い馬には乗せてもらえませんが。

クラスも500万とか、未勝利の下級クラス。ファンは菜七子さんがいつの日かG=1で優勝してくれるのを夢に見ています。