恒例のJJD(ジャパンダートダービー、統一G-1)は今年も大井の水の浮いた重い馬場で行われました。梅雨空の下、雨が降りやみません。私の関心はあの鋭いキレ足を見せる ノンコノユメ が圧勝してくれるかどうか、ただその一点だけ。結論は、ノンコノユメ (父トワイニング、牡3歳)が直線に入って強く伸びて、クロスクリーガー(父アドマイヤオーラ、牡3歳)を抜き去って優勝しました。ルメールは何回も右手を上げて喜びを表現しました。横山からルメールに変わって、ますます強くなったノンコノユメでした。

「オーバーワークでしょ」と私はつぶやいたのですが、6月21日、たった2週間前のG-3ユニコーンステークスで強烈な末脚を発揮して並み居る強豪(ドバイ帰りのゴールデンバローズとかブチコとか)を蹴散らして、勝ったばかり。大井の外回りは2000米、ノンコノユメにとっても初体験でしたが、道中は行き脚が怪しいように見えて、7-8番手に付けて少々不安でしたが、4コーナーを回ってルメールのムチに応えて鋭く伸びました。強いなー、と心底思いました。

ダート戦では強い馬はどこまでも強いという経験からもこれから4,5歳に向けて、ノンコはますます差し足に磨きをかけるでしょう。全成績は5勝―1-1-1。