今年はカレンダーの関係で、日本ダービーは5月最後の日曜日に施行されました。何日も前から期待に胸がふくらみ、また若ゴマの前哨戦を入れると何か月前から、トライアルレースがあって、およそ6000頭の当歳馬の中から18頭が選ばれてきたのが今日の第82回日本ダービーです。

大方の予想、は今年はトップの2頭に人気が集中していましたので、最初から大波乱は期待できませんでした。波乱はなくとも強い馬が予想通りに勝つということも、いいことで、競馬ファンも馬券を当ててホッとしたことでしょう。最近の傾向としては、父キングカメハメハか父デイープインパクトが圧倒的な強さを発揮していましたので、やはりキンカメの仔ドウラメンテとデイープの仔リアルステイールが頂上決戦になるという下馬評。

その突出した2頭にかろうじてチャレンジできるのが、サトノクラウンとサトノラーゼンの2頭でした。さて、激戦が終わると、何のことはない優勝はドウラメンテで、2着はサトノラーゼン、3着がサトノクラウン、そして4着がリアルステイールとなりました。ということは多くのファンが馬券を当てたということです。めでたしメデタシであります。

武豊は馬に恵まれず、優勝馬の騎手は外国騎手ミルコデムーロでした。しかし、もはやかれらは単なる外国の騎手ではありません。4月に免許を得て、今や JRA 公認の騎手になったのです。片手間に出稼ぎに来ていた外国騎手は今や日本競馬界に定着して立派に勝っています。3位もルメール騎手が入りましたので、ちょっと複雑な気持ちにはなりましたが。

優勝したドウラメンテは、すでに皐月賞にも勝っていますので、三冠王の資格を持ち、秋の菊花賞を取れば、それこそ競争馬の最大の名誉である3冠王になるのです。ただ日本の競馬関係者はフランスの凱旋門賞を取りたがるので、菊花賞をパスしてフランスにわたってしまうかもしれません。