1月21日(月)は雪で中止になった15日(月)の延期レースで、5レースからという異例の開設続行でした。9レースの成田特別ダート2400米でそれは起きました。本命ユーロビートはスズカマンボというサンデーサイレンスの系統ですが、あまり有力な血統ではありません。しかし、スタミナを要求されるダート2400米では有力視されて時間を追って単勝の人気が上がっていきました。前夜3.3倍のオッヅは発走直前には2.5倍となり、2位のコスタパルメーラの5.0倍を置き去りにしました。

スタート直後⑧フィルハーマジックという関西馬に乗っていた宮崎騎手が落馬しました。ところが、騎手を落としたこの馬はがぜん元気が出て、途中から首位をゆく(言い換えればー逃げる)リーゼントブルース(父シニスターミニスター)にからんで4コーナーを回りました。スタミナが要求されるダート2400米で裸の馬がトップを走っていて、場内騒然となりました(それは嘘です)。リーゼントブルースは裸馬を右、左に避けていかにも走りにくそうです。騎手のいない裸の馬にからまれると事故が起こりやすいのです。

ゴールまであと200米、中段に構えていたユーロビートが追い出して、まずリーゼントを抜き去り、最後に「裸馬」を抜いてゴールに飛びこみました。裸馬を別にすれば、つまりは順当な結果に終わったわけです。普通騎手を落とした馬はトップにはなかなか躍り出ないのですが、この馬は宮崎騎手の52キロ分が軽くなったので、気持ちよく走れたのでしょう。

2位に入ったリーゼントブルース(4歳)は私好みの父オールドトリエステ(イタリヤの田舎トリエステと関係あるのかどうか)で長距離得意のスタミナ系でグレイのカラーです。2-5-0-7 50%の入着率で、これからも長距離ダートでの活躍が期待されます。勝ったユーロビート(4歳)はサンデーの血をひいたスタミナ系で長距離得意、3-0-1-4とやはり50%の入着率(1-3位/トータル出走数)なので、将来が楽しみです。

わたしの馬券戦術では、単勝の候補には1-3着数が4着以下の合計よりも多い(言い換えれば1-3着率が50%以上)馬に注目しています。そうなると自然に競馬歴の少ない3-4歳馬が入ってきます。馬の若狭に注目しているということですね。