シンザン記念(中山芝1600米)ではエーシントップが逃げ切ったのですが、アナウンサーはヘミングウエイのゴール寸前の急追が目にはらなかったようで、ほとんどヘミングウエイの名前を放送しませんでした。内を突いてきたから見えなかったのかな。何回も2着が続くと、そのあと開花したように1着が続くと競馬経論家の井崎さんが言いました。実感はありませんが、少なくともヘミングウエイの場合は当てはまります。

私はヘミングウエイはエアジハードやタイキシャトルのようにマイルの専門になるのかなという印象を得ましたが、まだマイル専科と決めつけるのは時期尚早ですね。しかし、ネオユニバースも初戦から4戦までは1400から1800を走っていました。次第に距離を伸ばしてダービーを勝ったのが7戦目です。一方、ヘミングウエイはもう6戦も戦っています。未勝利戦で1回勝って、2着は5回です。

馬主モハメド殿下はアラブ首長国の大統領で、日本のダーレージャパンファームという競馬生産会社をもっている。このダーレーの馬は押しなべて戦績が良く注目を怠れないのですが、さて、ヘミングウエイはどうか、となると、首はかしげるところがあります。まあ、いまのところネオとは隔たりがあります。ネオユニバースはダービーに一気に上り詰めたのですが、ヘミングウエイは初戦勝ち上がってからなかなか勝てませんでした。

持ち味は高速の上がり3ハロンです。強いのは強いのですが、追い込み馬は後ろからついてゆくというレース展開を余儀なくされるのですから、前がふさがってなかなか突き抜けられないというジレンマもあるでしょう。もし、エアジハードとかタイキシャトルクラスということになれば、マイルチャンピオンシップとか安田記念の有力候補となりますが、あと2-3戦してみないと才能が見えません。まあ、それほど強くなくてもマイルで有名なカンパニー、ダイワメジャー、デュランダルなどと比肩できるようになるか、楽しみです。