本当はそうではないのです。私が外食するハンバーグが苦手です。胃にもたれて仕方ないので、長い間外食は避けてきました。業務で作るハンバーグには私の苦手な何かが入っていて、いつも胃もたれがします。そのような愚痴をこぼしていたら、ある方が教えてくれました。「ウッドストック」がおいしいから行ってみたら、と。

わたしの問題はおいしいまずいということではなく、胃もたれのしないハンバーグが食べたいという望みがかなうかどうかという点です。「ウッドストック」はハンバーグのチェイン店で、100%牛が売り物だそうです。幸い、我が家からほど近いところに 横浜市青葉区という隣町がありますが、そこにくだんの「ウッドストック」があります。

この店はマンションの1階にあって、メニューの8割がハンバーグです。いつも京王百貨店内のレストラン「フランス亭」で牛肉と豚肉のあいびき(ミックス)ハンバーグで妥協してきた私は、ここで100%ビーフのハンバーグに出会えるとなるとなんとなく胸がときめきます。車を駆ってきました、と告げると、お店の方は大変喜んでくれました。

ハンバーグ+スープ+ライス+コーヒー で1360円。妥当な値段ですね。お昼ともなると近隣から客が押し寄せて、みなさん一様にハンバーグ定食を注文しています。私は、サントリーフリーも注文しましたが、ついでに明らかに味の違う(おいしい)あさひドレイのアルコールフリービールをお店の方におすすめしました。

ハンバーグと言えば、形は丸いものと決まっているようですが、ここのハンバーグは長細くて、熱い鉄板の上でジュージューとうなっています。ナイフで半分に分けてデミグラソースをかけました。食事を終って、連れにおいしいかと聞かれ、まさに、おいしい、しかも胃には負担の無いハンバーグだったことを報告して、いまやレストラン「ウッドストック」のファンになったことを告げました。