昔、少年野球で遊んでいたころ、何回かツキユビにやられました。痛くて痛くて、、寝られないほどでした。今度は手の指ではなくて左足の指です。先日夜の池袋を徘徊していたところ、つまずいて左足指を何かにぶつけて「いてー」とわめいたのですが、声にはならなかったかも。何本かの痛む左足指をいたわりながら帰宅しました。

次の日、このあたりでは知られた佐々部医院に8時30分ごろ妻に車で送ってもらいました。初診ですので、事務の方から質問が。「どの指ですか?何本痛みますか?」と診療に必要な情報を聞かれましたが、何本痛いかわかるほどはっきりしていません。痛みと言うのは拡散していて、どの指が痛いなんてはっきりしないのです。「えーと、2本か2本半かな」なんてごまかしました。受付17番だったので、1時間も待てば見てもらえると高をくくっていましたが、11時にようやくお声がかかりました。

先生は私の足指を触って、親指から小指まで痛いところを触診してくれました。その間約2分でしょうか。そのあと、念のためということで、レントゲンを撮ってくれました。その技師はまるで、平安時代の貴族のような感じで、私はひいてしまいましたが、11時30分に出来上がったレントゲン写真は素晴らしい作品で、思わず「先生、私の足はビューテイフルですね」と言ってしまいました。それも骨折していないというお墨付きがあってこその軽口です。先生は顔も上げずに「そうですね、外反母趾もないし」とちょっとトンチンカンです。

2年前に撮った脳の写真以来、内臓写真に自信を持った私は、ふと思いついたことですが、広島のアブストラクトの芸術家にこの「鯵の骨ばかりの写真」に似た足ユビの写真を使わせたいと思いついたのです。さて、手紙にこの思いつきをどう書くか、考えてしまいます。