今頃第二次世界大戦のエピソード、を取り上げるなんて、と言わないでください。これは素晴らしい高度の教訓に満ちた事実の「映画」なんです。タイトルは The Imitation Game-エニグマと天才数学者 といいます。私は既に3回この映画を見ましたが、毎回強い印象を受けます。

まずイギリス人とかイギリス軍は 優秀な暗号の使い手で、その秘密めいた国民性は 007という映画にも伝統が表れています。第二次大戦の最中イギリスと連合軍は劣勢のなか、エニグマの解読が勝利へのかぎだとばかり、数学の天才たちを集めて、日夜懸命に解読に勤め、ついに解読しました。

使われている非常時(戦争の時代)日常会話が簡単で易しく、僕ら日本人の英会話教室に通っている「人生は一生勉強だ」とする人たちにはよくわかって映画のテロップを目で追わなくても理解できて自信が沸きます。

ドイツの暗号、エニグマは解読は難しく、チームは大量の国費を研究に投入されても、成功しないので、日夜四苦八苦します。しかし、ついにその鍵を見つけて解読に成功しました。そこからがいかにもイギリス野郎なんです。たとえば、ドイツの潜水艦の作戦がイギリス軍の輸送船隊を攻撃する場所とか日にちがわかるとして、イギリスが対抗策(攻撃にうつること)を直ちには使わなかったのです、つまり軍人と民間人を見殺しにしたのです。

それはエニグマを解読に成功したとヒトラーとドイツ軍に気づかれないように配慮したのです。そして被害は徐々に減らして、気づかれない方法で成果を積み上げて戦果を徐々に優勢に持って行ったイギリスと連合軍は、勝利しました。結果戦後の分析ではエニグマ解読によって、数百万の兵士が助かり、かつ、終戦まで2年短縮できたという、偉大な成果をもたらしたということでした。

それは、私に ロスチャイルド閥がナポレオンの敗退という情報を知って、持ち株を、まず「売りから入った」(ふつうは好材料が密かに手に入ったならば、思わず大量に株式を買ってしまうのですが)という戦略とも比肩できる歴史に名だたる戦略だったことを思い出させました。